薬なしで偏頭痛を治しました。 ~偏頭痛からの解放~

偏頭痛と遺伝

親が偏頭痛だとこどもも偏頭痛になる?

偏頭痛の症状を持った方からは、大変頻繁に「私の母も偏頭痛持ちなの・・・」という話をよく耳にします。 果たして「偏頭痛」と「遺伝」には、どんな関係があるのでしょうか?

●遺伝子研究について
偏頭痛の「遺伝子研究」は1996年から注目され始め、海外での研究結果によりますと、二種類の「原因遺伝子」が発見されたと伝えられています。
そんな中、偏頭痛は一種の「遺伝病」であるという見解を示している一方で、偏頭痛の研究は解明されていないことの方が多く、遺伝子研究はまさに手探り状態であるという見方が、現状です。

●遺伝子の確率について

では、遺伝子によって引き継がれてしまう偏頭痛の確率を数字で見てゆきましょう。
まず、父親が偏頭痛である場合、そのこどもが偏頭痛になる確率は30%程度です。
次に、母親が偏頭痛である場合、そのこどもが偏頭痛になる確率は50%以上に昇ります。
そして、両親共に偏頭痛である場合、その子供が偏頭痛になる確率は70%にまで上昇してしまいます。
このように数字で見てみますと、母親からの遺伝性の影響が強い疾患だということが出来ます。更に、祖父、母からの遺伝「隔世遺伝」のケースもあります。

●遺伝のさまざまな誤解について
最も重大な誤りは「遺伝病とは遺伝する病気」と理解されてしまっていることです。
親の「顔形」や「性格」がこどもに伝わることを「遺伝」と言いますが、「遺伝病は遺伝という現象を引き受けているもの」すなわち「遺伝子や染色体の異常」によって起こる病気なのです。
人は、産まれてから死ぬまでに60%の人が遺伝性の病気に掛かります。誰にでも、何らかの遺伝性の病気を発症する可能性を持っているのです。

●生活習慣と遺伝の要因について
たとえ、遺伝子の中に偏頭痛を保有していたとしても、症状が現れない方も多くいらっしゃいます。
その理由には、産まれた後の「環境」や「食事」が大きく影響しているものと考えられます。
すなわち、「遺伝性の部分」に日々の「生活」「食事」「運動」「ストレス」が重なることで、偏頭痛の症状が現れてくるのです。


まだまだ、解けない謎が「遺伝子研究」には沢山ありますが研究は日々進んでいます。
近い将来に必ず聞くことのできるであろう朗報を期待しつつ、ふと「似て欲しくないところまで、似てしまう・・・」そんな親子の声が聞こえてきたような気がします。